今日はM-1グランプリの準決勝をルミネtheよしもとで観戦するために東京遠征。あの会場に入れた人としての責任として簡単にレビューをしたいと思います。(今回は長いよ!)

 MCはルミネではおなじみのはりけ〜んずです。去年前田さんが萌ジャージを着ていたけど、相変わらずですね(笑)
 では、各コンビのレビューを書きます。合計32組の面白漫才師が出場されました。あと、素人の癖に寸評をつけています。もしご本人や関係者の方が見られて気を害されるかもしれませんので、予めご了承願います。あんまり気にせず読み流してくださいね。あと固有名詞に敬称は省いてます。
(私の10点満点評価もご覧下さい。)
 手元で計測した時間も合わせて掲載していますが、それほど正しいわけであhないのであしからずご了承願います。

審査委員(敬称略):澤田 隆治、かわら長介、元木すみお、ホンダマサノリ?、倉本美津留、前田政二、板井昭浩

・ハマカーン(ケイダッシュステージ) 刑事ドラマ 6.5点 約3分55秒
第一組目という状況でありながらも、落ち着いた漫才。かっこいい事を連続で続けるネタでした。ドラマで人を助ける設定でボケたり、最後のシーンで大どんでん返しという設定のコントであったりと、色々チャレンジしていました。
「お前には未来があるよ!」というフレーズは記憶に残っている。順番次第ではまた違った印象を持てたかもしれない。

・バッドボーイズ(吉本興業 東京) お葬式 6点 約4分20秒
三回戦で落選した事をツカミにその後「お葬式」でのしぐさについて様々なボケをしていた。
おじいちゃんの棺桶の小窓を開け閉めでいろいろボケていましたが、2分半から3分半までは間延びしていた感は否めない。ただ、「じゃあやろう!」というセリフは悪くないと思った。
でも全体的には少しパンチが欠けているのが、否めないです。

・ルサンチマン(ティンカーベル) 目標について7.5点 約4分05秒
東の変ホ長調レベルのインパクトがあると言われている由縁がわかりました。いやはや瀬戸内寂聴さんとロン毛ひげでおっさんという例えられない漫才コンビ。とにかく見た目にインパクトがある。
「確かに!」というフレーズをとにかく連発しており、そこまでやられたら笑わなくてはならないと思わさせられた。
とにかく「確かに!」からたまに「そうなんですよね?」なんていう返しがあるから聞き手としては驚きの連発ですわ。
いやはやいいものが見れました。
残してほしいが、そんな勇気はないでしょうね。

・パンクブーブー(吉本興業 東京) 正義の味方 7点 約3分45秒
侍をテーマに正義の味方のあるべき姿を追求するコント。最終的に刀を用いてチャンバラをする。
百人斬りを目的にしているが、斬られる敵が様々なボケを連発していました。
ロザリーのペンダントは確かに良いフレーズでしたね。ここも残る可能性は0ではないと思われる。

・ポテト少年団(吉本興業 東京) 修学旅行でのぞき 6点 約3分50秒
トリオでの漫才。面白いという噂だけは聞いていましたが、正直爆発的インパクトは感じませんでした。
女風呂を除く工程で肩車とかしていましたが、それなりに楽しめましたね。ただオチが「のぞきしてません」ではパンチが弱すぎますね。

・超新塾(ワタナベエンターテインメント) 学校の先生 6.5点 約3分50秒
学校の先生として、「テストの問題文訂正」「陸上ランナーになりたい」の二つが浮上した。
5人ならではの演出はしているが、残念ながらコントにしか見えない。いろいろボケていましたが、ほとんど台本通りなんだろうなという点で、それほど期待はできなかったと思える。

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・平成ノブシコブシ(吉本興業 東京) 破天荒な話 6.5点 約3分40秒
破天荒な話の連続。何かあれば、破天荒という言葉の連続。i-podと湯葉の関連性もどんぶり使って印象的に演じていました。
破天荒な人間は常に団塊の世代を意識しており、アメフトのルールを熟知しているなどもっと破天荒になってもいいのにね。

・BODY(吉本興業 東京) 銀河鉄道999 7点(ある意味∞) 約4分秒
男女のコンビ漫才。両方ロン毛で、少し怪しげな風貌。ネタを「銀河鉄道999」といった瞬間に悲鳴とも取れる声援が…。何かがある。
とりあえず、二人でメーテルをしたいと言いあいっこしているのですが、結局女性の方がメーテル役をして落ち着き、銀河系を旅に出かける。
最後男性にメーテル役を交代した時に事故が発生。
生まれたままの姿(前張りあり?)でメーテルとして登場。こんなにインパクトのあるオチを見たのは初めて。この人たちは伝説を作ってくれました。

・髭男爵(サンミュージックプロダクション) 貴族の優雅なコンツェルン 7.25点 約4分05秒
BODYの余韻が残る中でも何とか自分達の空気に戻すのに必死。でも流石につかみでBODYをいじるあたりさすがと言える。その後は、貴族たちがやりそうな雰囲気でコントをいくつか絡めて、オチはワインで乾杯。
コントを演じる時は庶民的、ネタ運びは貴族的。見た目は貴族になりきれていました。
最後は、中世ヨーロッパの漫才。歴史的事実を織り込みながらの漫才。これはおもしろかったですよ。最後にはBODYの後だった事を忘れさせるネタヂカラがありました。

・えんにち(吉本興業 東京) 子供を喜ばせる事 6点 約4分10秒
ヒーローごっこをして子供たちを喜ばせるネタ。見た目からヤクザみたいな雰囲気を使う芸風は相変わらず。悪役とヤクザをうまく連携させていた。(悪役の武器がドスとか…)
その後は歌を歌い喜ばせる方向へ。「どんぐりコロコロ」の極道バージョンは相変わらず良いですね。その後、さっちゃんの極道番。最後は数え唄「2kgでーも密輸」なんか良かったね。

・レアレア(吉本興業 東京) カッコよく思われたい 6.5点 約4分00秒
ツカミで亀田親子を演じる。まぁだいたい似ていたとは思える。カッコよく思われるためにしゃべり方を工夫する方向へ。
「さしすせそ」を「しゃしぃしゅしぇしょ」に言い換えたり、「で」を「ディ」に置き換えるというもの。
例えば「フキデモノ」を「フキディモノ」とか言うわけ。「おでんを食べるデブ」を「おディンを食べるディブ」という感じでしたね。

・カリカ(吉本興業 東京) 言いたいことがある!7点 約3分15秒
カリカの独特の演劇。もう漫才ではないよ。今日は「アジアが一つになる」事を求めており、自分達の力ではどうすることもできないことを嘆き、憤り、苦しむという演劇。
途中でタバコを出す芸はもう板に付いてきましたね。
最終的には「お前が好きだ!」という事を言いたかっただけというオチはカリカだから許されるんだろうな。会場はこの演劇を見て大拍手でした。

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・カナリア(吉本興業 東京) CMソング 7点 約4分05秒
CMソングが頭から抜けないというネタで、本当に訳のわからない設定の歌を歌い続ける。
フライヤーワニグチというボウを販売する業者のCMソングをフルコーラスで最後は熱唱。とにかく歌い続けることに戸惑いながらツッコミ。
こういう無理からの設定は紙一重ですね。

・キャン×キャン(?ヴィジョン・ファクトリー) 子供を産んでしたい事 7点 約3分55秒
子供を産んでさせたい事を言いあうネタ。クラシックの音楽で「モズクに海ブドウ」はGood!
反抗期の子供とのやり取りからは、コント調。そこにお得意「びっくりした時のマスオさん」を絡めて行ったけど、最後は少しマスオがくどかったかもね。途中でアナゴさんとか入れたら少し違うんだけどね。

・チュートリアル(吉本興業 大阪) 冷蔵庫ネタ 8点 約4分20秒
福田が新しい冷蔵庫を購入し、徳井がいろいろ執拗に絡んでいくネタ。まぁ徳井がどんどん暴走するのを福田が嫌々付き合うって感じのネタ。
今日は途中で爆発力が半減したけど、「どっちも開くドアは実はすごいこと」と時間差でぶつけられた時にはもう会場の沸点はあがったと思える。
私は、個人的にはおもしろかったですよ。誰が何と言おうとね。でも時間が手元の計測でも20秒ほど過ぎたのがどうなるか…。

・ザブングル(ワタナベエンターテインメント) 逆ギレ〜窓ガラス割った〜 7点 約3分50秒
ツカミの「カッチカッチ」の筋肉を協調することから「誰が片桐はいりやねん」はもうお決まりコンボですね。たまに片桐はいりの部分を客が待っているけど違う事してみたらそれも面白いと思うけどね。
そのあとも「悔しいです」の連発。まぁザブングルらしさですね。
ネタは野球でホームラン打ったけど窓ガラス割った状況を逆ギレで逃げ切るという設定。あとはだいたい一緒ですが、いつものネルシャツではなく「ファミ通」とかいたTシャツになってました。

・サンドウィッチマン(フラットファイヴ) アンケート調査7.5点 約3分45秒
ツカミでは設定コント。一方的に笑いを取ってから自己紹介。その後は街頭アンケートを取るネタ。
いろいろボケた質問に対してチンピラ風のツッコミのバランスがなかなか良かったですね。
「うどん派が中東和平の責任がある」というくだりは途轍もなく印象に残りましたね。

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・三拍子(サンミュージックプロダクション) 緊張する7.5点 約3分30秒
緊張する設定のコント。節目節目で「死にたいんですけどね」とさらっという。
プロポーズではベタなコント設定。次は相手の父親に挨拶へ行くコント。
芸人だからと断られる部分からの暴走振りはなかなか素敵でしたけどね。「今夜はかまぼこパーティー」なんてどんな状況なんだろうね(笑)

・東京ダイナマイト(オフィス北野) ビールを飲む7.25点 約3分55秒
豪華な衣装で登場。今年は衣装でも驚かせている様子。お決まりの「麒麟です!」は言い続けて1年半らしい。スベル事はないそうです。
ネタは、ビールの栓を抜くだけの部分でボケの連続。しかしいつもと違ったところは、二人でWボケ。見ていて笑い飯を見ている錯覚にも思えてきました。
「ポン」と蓋をあけて卓球の愛ちゃんにつながった時に「サァー!」は良かったけど、このネタは奇策。結果はどっちに転ぶだろうか?

・ジパング上陸作戦(吉本興業 東京) チャドの苦悩6.75点 約4分20秒
脱ラリアしたチャドが相方の加藤とは合わせられないことに悩むんだけど、気がつけば阿吽の呼吸以上のボケ返しができている。
モナリザに対するツッコミが良かったね。
「少年よ」で「大志をいだけ」と言いたいところを「少女よ!」とチャドが気取っていう姿は最高でしたね。
ミツバチは阪神ファンと言っていたけど、オチをどうまとめたか忘れてしまった。ここも制限時間を超えていましたね。

・ライセンス(吉本興業 東京) いろんなドラえもん8点 約4分10秒
個人的にはツボにはまりました。いろんなドラえもんをテンポよく演じていくネタ。
大人向けのドラえもんは名刺交換して、渋谷系のドラえもんは「うぜぇー」を連発。秋葉系のドラえもんは「野比氏」と2ch風に。
その後もヤクザ風やアメリカ風のドラマのドラえもんと設定をどんどん変えて行くテンポよさに引き込まれていきました。
ここまで来たらテレビ朝日だし、可能性は高い気がしてきましたが結果はいかに?

・タイムマシーン3号(ケーアッププロモーション) 宅配ピザ7.75点 約4分00秒
宅配ピザの配達が遅いという設定コント。相変わらずのデブいじりネタで「遅いよ」が「細いよ」と聞き間違えてからのメタボリックとつなげる部分は上手だなと感心しました。
シーフードピザが海鮮チヂミに間違っていて、色々もめる。
最後はホッピングで帰るなど、後で思い返せばいろいろ考えられているネタだなと改めて感心させられました。

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・チーモンチョーチュウ(吉本興業 東京) 三文字ゲーム6.5点 約4分00秒
ファミレスでのやり取りを全て三文字で済ませる。
「おいで」とか「お肉」とかやり取りのとにかく三文字でしか言わない。途中、鳥肉が「インコ」を「生で」が「人気」という連続くらいはおもしろかったです。
でもオチへの持って行き方が少し残念だったと思いますわ。

・ザ・パンチ(吉本興業 東京) 中学の同窓会7点 約3分35秒
相変わらず、紫の服で登場して「お願い死んで」と泣きながら頼まれるネタ。
今日は同窓会に行って告白したいという設定に対して、様々な言葉でツッコミを入れていました。
「心臓止まれ!」や「ボブスレーのコースで」なんかは記憶に残ってますね。

・磁石(三木プロダクション) 得意なこと〜励まし編〜6.75点 約3分40秒
彼女に振られた友人を励ます設定のコント。いろいろ適度にボケていたんですけどね。なんていうかパンチ力が1発1発に弱いので、こうして振り返ったら思い出せない部分が多いのですよね。
全焼した家の子が笑顔で励ましているのは覚えているけど…。
なぞかけで「足と掛けましてTシャツととく」のこころは「どちらも臭い」なんていう部分は一応覚えてますよ。

・トータルテンボス(吉本興業 東京) グルメレポート 7.5点 約4分5秒
ラーメン屋にいってレポートするネタ。ちょいちょい「いいあんばい」と連呼してイラッとさせられる。
様々なリポートをするのだが、ラーメンとしか伝えずに思い余って「所作に生かせよ!」などと言いうのは脳に刻まれた。
ラーメンがJA共済とかもう暴走しまくりでよかったですよ。

・ジャリズム(吉本興業 東京) 英語の家庭教師 7点 約4分10秒
ジャリズム登場。いやはや漫才してくれているだけで正直うれしい。相変わらずの山下のしどろもどろっぷりを生で見れたのはうれしかったし、渡辺が暴走していきながら普通の事をいうのも懐かしさを感じた。
ただ、如何せん過去を美化しすぎているのかも知れないが、ついつい過去と比較してしまう。これはこれで再結成のデメリットですね。
ちなみにネタは英語をふだんから使い続けて慣れようという事。うまいもの食べたらこう叫ぼう「UMA!」

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・流れ星(浅井企画) 新婚生活7.25点 約4分00秒
出勤前の玄関先での新婚生活でひとまずボケ続ける。マワシでギターを担いでバイク通勤。何の仕事だ?
途中からビンタが痛すぎると言っていたけど、ここの部分はいらなかったかも…。
そのあとの家に帰ってきてからの「ごはん?お風呂?私?」が良かっただけに少し残念である。

・フットボールアワー(吉本興業 東京) フットボール戦隊 7.75点 約4分20秒
フットボール戦隊の歌を歌い続ける。今日はいつもより前奏が長かった気が否めない。その結果、時間オーバーしちゃいましたけどね。
その後は超特急で歌い続けていました。それでもネタを飛ばすことなくやるのは流石といえますね。
1回優勝しているという自負からのネタのチョイスかも知れませんが、よほどの隠し玉(ネタ)がないと優勝は厳しいでしょうね。

・POISON GIRL BAND(吉本興業 東京) お部屋探し 7.75点 約4分00秒
お部屋探しで、どういう家がいいか必要条件を並べる。あまりに当たり前すぎるばかばかしいところでネタを広げていました。前半での山場はドアチェーン3cmでしたね。
その後、いい物件があったんだけど大家がザリガニで柱がうまい棒という無茶苦茶な設定に落とし込みもうあとはその設定を押し通していました。
個人的には嫌いではないネタなんだけど、評価は分かれるでしょうね。

・U字工事(アミーパーク) 田舎のラーメン屋 6.25点 約3分50秒
都会人が田舎のラーメン屋に行った設定のコント。
だいたい同じようなネタでありました。正直新作のネタを見せてほしいのだけどね。
去年も同じネタで負けたのだから今年も駄目じゃないのかな?
ネタ自体は面白いんですけどね。

・我が家(ワタナベエンターテインメント) プロポーズ6.5点 約4分5秒
トリオでコロコロ立ち位置を変えてボケ続ける。パターン化はできていますけどね。
このネタも去年から同じように感じたんですよね。いろいろボケの部分が変わっていたけど、落とし方も一緒に感じられる。
なぜなんだろうね。形を作りこみすぎたせいでネタの幅を失われているような気がします。
ここもネタ自体は面白いのですがね…。

++++++++++++++++++++++++++++++++++
いやはややっぱり準決勝は最高ですね。
はずれはない。
そんな中でも私の中でよかったのはチュートリアル、フットボールアワー、ライセンス。

このあたりは堅いのかな?また明日の準決勝大阪も見てから個人的な8組を選出します。

あとで追記や修正を致します。

PS.新宿界隈でいい焼鳥屋見つけました。大阪出身の店主が経営して半年らしい。ついつい飲みすぎて酔っ払っちゃいました。また次回も利用しようと思う。

-以上-

コメント

nophoto
terumin
2006年12月13日0:19

初めまして!Paolaさんのところからとんできました。
行きたくてもいけなかったので、様子を拝見できて嬉しいです!
ありがとうございます。食い入るように読んでしまいました。
まるで見に行ったような気持ちになってます(笑
そうですか・・・決勝戦進出の結果はもう出てますが、
いろんなことを考えさせられました。
やはり、フットボールアワーさんもおもしろかったんですね・・・
王者の貫禄だったような?・・・
大阪の無限大2部で、あえて出なくてもよかったんじゃ・・・という意見もチラリと出ました。こうして結果を見ると私もそう思いました。。。

でも。うむを言わせないおもしろさってありますよね。。。
レビューを読ませて頂いてそう考えなおしました。ハイ。

royal_partner
royal_partner
2006年12月13日3:09

To.terumin様
どうもコメントありがとうございます。
Paolaさんにはお世話になってますし、リンクまでつけていただいて大変光栄です。
まぁ私目線でも残った8組は全て面白いです。
過去の実績とか云々ぬきで今面白い人たちだと思います。(若干私とはぶれてましたが)

そんなわけで、楽しく決勝戦が見れそうです。

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